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初めてご連絡をいただいたのは、去年の夏のこと。内装のリフォームをお願いします、という内容でした。夫婦共働きの二人暮らし、現在の部屋数や間取りに不満はないけれど、段差が気になる・・・。 自然素材に興味があるものの、具体的にどんな素材を使ったらいいのか、自分たちがどんな空間をつくりたいのか・・・漠然とした状態からのスタートでした。何度となく打合せを重ねて、ようやく要望が具体化できたのは、完成物件の見学で自然素材の気持ちよさに触れていただいたり、DIYの練習をしていただいたり、体験的に空間の気持ちよさや自然素材との付き合い方をご理解いただけたからだと思います。
今回のリフォームは、大きな間取の変更や設備機器の入れ替えなどありませんが住環境そのものの改善が問われるリフォームとなりました。お二人の終の棲家として、20年先まで見越したリフォームを行う事が最大の課題でした。また、地震などの災害に備えた安全に安心して暮らせる住まいにすることも大きなポイントとなりました。
共働きというここともあり、DIYに裂く事のできる時間は限られていましたが、本当に一生懸命作業に取り組む姿には目を見張るものがありました。お引越しを終えてからも作業は続き、見事完成に至りました。フローリングのワックスがけも定期的にされている、とのこと。大切に大切にお住まいになっている姿に思わず笑みがこぼれました。
それでは ご覧下さい・・・
シンプルで落ち着いた玄関は以前の良さをそのまま生かして最小限の施工にとどめました。床の仕上げはカーペットからフローリングに変更。壁や天井はエコクロスに張替えました。
リビングとダイニングを仕切っていた建具を取り払い、開放的なワンルームに。壁の仕上げは珪藻土。メーカー選びからこだわって、DIYで仕上げました。下地の処理は根気の要る作業でしたが、時間をかけて丁寧に処理。フローリングに選んだのは、ジャーマンオーク。深い色合いが既存の建具や家具にもマッチしています。窓には防音と結露対策のためインナーサッシを取り付けました。
西側に配された和室は日差しもきつく、日焼けが進んでいました。そこで、畳、襖の張替えを行い、鴨居や建具周りなどの木部はサンドペーパーできれいにみがきました。天井の仕上げは網代です。竹でおさえたモダンな仕上がりに。もともとついていた障子は結露対策のためインナーサッシに交換しました。壁の仕上げに使ったのは土佐和紙、雁皮入りで味のある雰囲気になりました。
既存の壁面収納や台下の収納はそのままに、天板の交換を行いました。石目調の人造大理石を使用。床は塩ビのシートからジャーマンオークに。今まで使ってきたものと新しいものとが違和感なく調和する落ち着いた空間になりました。
以前は小さな収納家具を部屋の隅において使用していましたが、テレビやビデオなどの家電類も含め大きな収納に一まとめにする事に。床や壁にしっかり固定して、地震対策も行いました。使用した材はおなじみのシナランバー。天板に使ったのは竹の積層材。明るい茶色が既存の建具と新しいフローリングを中和する役目を担っています。
壁に沿って収納を作りつけすっきりとさせました。ご夫婦が大好きなワインを楽しむためのセーラーも居場所を確保しました。
一番大きな段差はリビングから和室へ入る段差です。(約5センチ) そのほかに、各部屋を仕切る建具の見切りが約2センチ。 幸い天井高は充分でしたので、一番レベルの高い和室の床にあわせて各部屋の床を上げました。フローリングの下には遮音等級L45の遮音フロアを貼って防音対策。
新しく作った食器棚は地震による転倒がないよう床や壁にしっかりと固定。また、食器類が飛び出してくる事のないよう安全ラッチを取り付けました。
結露や湿気の影響で壁下地にカビが発生していたK様邸。結露防止にもインナーサッシは効果的。居室の開口部には全てインナーサッシを取り付けました。また壁材も調湿効果のある和紙や、珪藻土といった自然素材をセレクト。二重の対策で結露の発生を抑えます。